私は普段、メンタルコーチとしてアスリートの人生に伴走させてもらっています。
各競技のトッププロからプロを目指す学生まで、関わるアスリートは幅広いです。
そして、アスリートが様々な困難や試練を乗り越え、目標を達成して輝く瞬間に立ち会うことも少なくないです。
皆さんは、中国古代の思想でもある、陰陽をご存知でしょうか?
辞書で調べてみると、このような意味が出てきます。
天地間にあって互いに反する性質を持った二種の気。両者の相互作用によって、万物が造り出されるとした。日、春、夏、昼、東、南、火、男など積極的性質を持つものを陽とし、月、秋、冬、夜、西、北、水、女など消極的性質を有するものを陰とする。
分かりやすくいうと、陰と陽は常にバランスを取り合っていて、陰が強くなれば陽が弱くなり、陽が強くなれば陰は弱くなるということです。
決して、陽が良くて、陰が悪いということではありません。
陰と陽はお互いに対立するもので切り離すことができない関係なのです。
つまるところ、陰がなければ、陽も存在しないのです。
私はこの陰陽の思想で考えたとき、アスリートが陽で、メンタルコーチが陰であると思っています。
アスリートが夢や目標を達成して輝くほど、メンタルコーチである私は目立たなくなります。
太陽の光が強いときほど、できる影は濃くなるように、アスリートの輝きが強くなるほど、その輝きから生まれる影は濃くなるということです。
アスリートが陽でメンタルコーチが陰。
私は、この陰陽の思想を大切にしながらアスリートの人生に伴走し続けたいです。