アスリートのメンタルは、心拍数と密接な関係があります。
研究によれば、試合時の心拍数の上昇は、アスリートのメンタル状態やパフォーマンスに影響を与えることが示唆されています。
①心拍数とメンタルの関係
試合前の緊張や興奮により、アスリートの心拍数は上昇します。心拍数が上昇することで、アスリートはより緊張した状態になり、焦りや不安が増加します。
なぜなら、心拍数が上昇することで、感情コントロールの役割を果たす前頭前野が機能しにくくなり、認知機能が低下するからです。
一方で、心拍数の上昇がパフォーマンス向上に繋がる場合もあります。
心拍数の増加はハイパフォーマンスを可能にします。
つまり心拍数を安定させることがパフォーマンス発揮に繋がると考えられます。
諸説ありますが、心拍数が110/分以下だと落ち着きすぎ、150以上だと認知機能が低下すると言われています。
アスリートの認知機能をしっかりと働かせるためには、110-150/分がベストでしょう。
②メンタルトレーニングによって心拍数をコントロールする
アスリートは、試合前にメンタルトレーニングを行うことで、心拍数の上昇をコントロールし、状況に応じた適切なメンタル状態を維持することが重要です。
メンタルトレーニングには、心拍数を落ち着かせるための方法があり、この技法を使うことでアスリートは試合でのパフォーマンス向上に繋げることができます。
③心拍数を落ち着かせるためのメンタルトレーニング
①深呼吸:深くゆっくりとした呼吸を行うことで心拍数を下げることができます。
※鼻から4秒かけて吸って、口から8秒かけて吐くと効果的です。
②ストレッチ::静的ストレッチや柔軟体操を行うことで、心身をリラックスさせ、心拍数を下げることができます。
③瞑想:瞑想やリラックス法を実践することで、心拍数を落ち着かせることができます。
アスリートは試合のシチュエーション毎に、心拍数の変化に着目してみると新しい発見があるかと思います。
ぜひ、シチュエーション毎の心拍数の変化について着目してみてください。