皆さんは今、
どんな気持ちで、毎日を過ごしていますか?
どんな気持ちで、
競技と向かい合っていますか?
どんな気持ちで、
この先の未来を想像していますか?
きっと、
このまま競技を続けててもいいのか。
将来のことを考えて、
競技以外のことにも視野を広げた方がいいのか。
現役引退を見据えた行動を取った方がいいのか。
などといった感情を抱いているのではないでしょうか?
だけど心の底では、
本当は競技だけに集中したい。
もっと結果を追い求めていきたい。
まだまだ現役選手としてやっていきたい。
そんな感情を抱きながら、
日々葛藤しているのではないでしょうか?
大学スポーツが終わりに近づいてきたとき。
プロアスリートとして晩年に近づいてきたとき。
なかなか結果を残すことができないとき。
周囲の人からは、
そろそろ引退後について考えたほうがいいのでは?
いつまで夢を追いかけてるつもり?
しっかり現実を見た方がいい。
そんな言葉を浴びさせられる日々に、
競技に集中することすらままならないのかもしれません。
本当は競技だけに集中したいのに。
心から競技を楽しみたいのに。
目標を実現したいのに。
気付けば、
好きで、
楽しくて、
仕方がなかったはずの競技が、
自分を苦しめる存在に。
実は私も現役時代、
常に苦悩と隣り合わせな競技人生でした。
ちなみに現役時代はサッカーをしていて、
ポジションはゴールキーパー。
6歳から22歳までの16年間、
サッカー漬けの毎日でした。
特に高校1年生から大学4年生までの7年間、
友達と遊びに行った記憶もなく、
寝ても覚めてもサッカーのことばかり。
サッカー=人生
そんな学生生活を送ってきました。
サッカーが日常のほとんどを占めていた僕には、
ある夢がありました。
それが、
プロサッカー選手になること。
誰になんと言われても実現したい。
想像するだけで心が震える。
そんな夢でした。
何よりも私は、
そんな夢を抱く自分自身を1ミリも疑うことなく、
本気でプロサッカー選手になれると思っていました。
ですが僕にはあるウィークポイントがありました。
それが身長です。
皆さんは、
Jリーグ全体のゴールキーパーの平均身長がどれくらいかご存知ですか?
Jリーグ全体で、
186.3センチという平均値が出ています。
それに比べて、
僕の身長は170センチ。
Jリーグ全体の平均身長よりも16.3センチ低い訳です。
皆さんだったら、
170センチのゴールキーパーが
本気でプロを目指す姿を見て、
何を感じるでしょうか?
恐らく大半の人が、
その身長でプロを目指すのは無理だ。
他の道を考えた方がいいのではないか。
現実的じゃない。
このように感じるはずです。
ただそのような感情を抱くのは、
ある意味自然なことかもしれません。
なぜなら、
前例がほとんどないから。
現に、
身長が170センチ台のゴールキーパーはJリーグのゴールキーパー全体の中で、
3人しかいません。
(※Jリーグには約200人のゴールキーパーがいる)
しかし、
そんな状況であっても、
私にとっては譲ることのできない心震える夢だったのです。
そして当時の私にはある信念がありました。
それが、
“変えられないことに悩むよりも、変えられることに悩む”
という信念。
“身長”という変えられないことに悩むよりも、
“スキル”という変えられることに集中する。
身長が低いと言われれば、
他のゴールキーパーよりも、
“高く跳び、早く動き、強くなる”
全ての面において上回ればいいんだと。
そのように思っていました。
その信念を抱きながらサッカーに打ち込んできたことで、
大学4年のときにある話が舞い込んできました。
それが、
あるJリーグチームの練習に参加できるかもしれない。
という話。
ようやく自分が積み重ねてきたことを表現するチャンスがきた。
そんな風に心が震えたことを今でも覚えています。
しかしその思いも束の間、
ある理由が原因で練習参加がなくなりました。
その理由が、
170センチの身長。
言ってしまえば、
身長を気にさせないくらいのスキルを、
身につけられなかった僕自身にも原因があると思います。
しかし、
ようやく訪れかけたJリーグチームで挑戦できるというチャンス。
それを身長が低いことを理由に、
プレーすら見てもらえない。
“変えられないことに悩むよりも、変えられること悩む”
その信念を持って、
サッカーと向き合ってきたのに、
結局は変えられないことが原因でチャンスすらもらえないのかと。
しかしその後も、
プロサッカー選手になることを諦められる訳もなく、
日本で海外のプロサッカーリーグのトライアウトを受けました。
結果は不合格。
僕よりも身長が大きいゴールキーパーが合格する姿を、
目の当たりにしました。
その時のエージェントの方に言われたことが、
「スキルがあっても、身長が低いと厳しい。」
という言葉。
心の中では、
「結局身長かよ。」
という言葉がこだましていました。
そして僕は、
サッカーを嫌いになり燃え尽き症候群なって現役を引退をしました。
今振り返ると、
働きながら地域リーグに所属して、
プロサッカー選手を目指すこともできました。
その中で、
プロになるチャンスが巡ってくる可能性もありました。
しかし、
当時の私は目指さなかった。
なぜなら、
プロとしてお金をもらい、
生計を立てる以外のことは受け入れられなかったからです。
つまり、
プロサッカー選手として競技を続けられないのなら、
現役選手として続けていても意味がないと思い込んでいました。
きっとその根底には、
いつまで夢を追いかけてるの?
その身長でプロは厳しいでしょ。
しっかり現実を見た方がいい。
という言葉たちが潜んでいて、
その言葉たちに、
無意識に影響を受けてしまっていたのだと思います。
そして、
その周囲からの声に、
自分が心からワクワクすることを見失い、
大好きだったサッカーを楽しむことすらできなくなっていました。
結果、
“プロサッカー選手として競技を続けられないのなら意味がない”
という思い込みが生まれ、
その思い込みが自分自身を苦しめることに。
挙句の果てに、
サッカーを嫌いになり、
燃え尽き症候群になって現役引退
という現実を生み出してしまったのです。
もし、
「お金にも、時間にも制約がなかったらどうする?」
当時の自分自身にこの質問投げかけたとしたら、
間違いなくこう答えると思います。
「まだプロサッカー選手を目指したい。」
しかし、
当時の私の側には、
そのようなことに気づかせてくれる人がいませんでした。
もしあの時、
気づかせてくれる人がいたら。
私は今でもサッカーをしていたかもしれません。
だからこそ、
本気で競技と向き合うアスリートに、
私と同じ思いをさせたくない。
そんな想いがあって、
現在スポーツメンタルコーチとして活動している訳です。
競技人生を最高の形で終えるためには、
周囲の声に惑わされず、
心からワクワクすることに従うことが大切です。
自分の心からワクワクすることよりも、
誰かの言葉に影響をされて人生の選択をしていく。
その選択をした先には、
どんな未来が待っていると思いますか?
それとは反対に、
心からワクワクすることに従って人生を選択していく。
その選択をした先には、
どんな未来が待っていると思いますか?
もしも心からのワクワクに正直になれないのなら、
正直になれない原因を取り除いてあげればいいだけです。
まずは正直になれない原因を探すところから始めていきましょう。
そして、
心からワクワクすることに正直になれたら、
そのワクワクをどのように実現させるかを考えていきましょう。
何事も決断するときは、
心で決めます。
そして、
頭を使って実現する方法を考えていきます。
そうやって決断を積み重ねていくからこそ、
競技人生の輝きが増していくのです。
心の底では、
まだ競技を続けたいと思っているのに、
周囲の声が原因で競技引退を考えているのなら、
ぜひ一緒にこれからの競技人生について考えていきましょう。
何か力になれることがあればいつでもご連絡ください。