願っていたことが現実に

サポートしている選手には、「結果よりも成長、感謝の気持ちを持って競技を心から楽しむ、目指している場所に相応しい選手であること」を大切にしてもらっています。

しかし、いくらそれらのことに目を向けても、結果を残せなかった瞬間は悔しいものです。

もちろんその結果には、必ず今後に繋がる何かしらの意味があるのですが、やはりプロアスリートとして競技をしている以上、結果というものはついて回ります。

そんな中、同じ競技の大会に出場する2人の選手をサポートするようになってから、いつしか2人が一緒に結果を残す瞬間に立ち会うことができたらいいなと願うようになりました。

そして今回の大会で、ずっと願ってきたことが現実になりました。

ずっと願ってきた瞬間を、現地で立ち会うことができて本当に有難い限りです。

何より、今大会最長のプレータイムを確保した2人は、プロアスリートとして本当に素晴らしい価値を生み出せたと思いますし、そんな2人を誇りに思います。

そして出場選手の中でハイパフォーマンスを発揮した選手に与えられる賞を2人が獲得できたこと、結果はコントロールできないですが、ここ一番でハイパフォーマンスを発揮できたということは2人がコントロールできることに向き合えたことなのかなと思っています。

出会ってから丸3年、プロ初優勝を現地で見ることができて本当に良かったです。

いつかチャンピオンになる姿をこの目で見られる日をずっとずっと信じていました。

田中大貴選手、プロ初優勝・ベストライディング賞おめでとう!

出会ってから1年ちょっと、楽しむことと勝つことを絶妙なバランスでコントロールできているからこそコンスタントに結果を残し続けられているのだと感じます。

これまで数々のタイトルを獲得してきた強さの理由が今大会も詰まっていました。

脇田紗良選手、準優勝・ベストライディング賞おめでとう!

静岡から始まった3週間の試合帯同は宮崎で終わりを迎えました。

しかし、まだまだ2人の試合は続いていきます。

2人が心から望む場所へ共に歩んでいけるように、過去でも未来でもなく、今この瞬間を大切に日々を積み重ねていきたいと思います。

なぜなら、未来は今この瞬間を積み重ねた先にしかないのですから。

これからも2人にとって、どんなときでも100%味方でいられるような存在であり続けたいです。

この写真は試合期間中の朝の練習。

毎朝2人が海に向かっていく後ろ姿を眺める瞬間が心地よく贅沢な時間でした。

この3週間2人の隣に隣にいさせてもらえたことに心から感謝しています。

スポーツメンタルコーチ加藤優輝
Deportare Design代表
Deportare Design代表。6歳から22歳までプロサッカー選手を目指していたが、燃え尽き症候群により競技を嫌いになり、結果プロになれずに現役引退。 その後、人命に関われる仕事に魅力を感じ、消防士になる。 消防士として社会貢献していく中で、夢や目標に向かっている人をサポートしたいという思いが沸き起こり消防を退職。 退職後、自分自身が燃え尽き症候群になってしまった原因を解明すべく、脳と心の仕組み・スポーツ科学、EQなどについて学ぶ。 その後、サッカー元日本代表でもあるカレンロバートの専属サポート。現在は、プロ野球選手(NPB)やプロサッカー選手(Jリーグ)、プロサーファー、プロゴルファー、実業団選手を始めとする、トップアスリートから本気でプロを目指すアスリートを中心にメンタルのサポートをしている。 すべての人が自分自身の可能性を信じて生きていける社会にすることが人生のテーマ。
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