「監督から評価されたい」
「チームメイトからもっと必要とされたい」
「スカウトからいい選手だと思われたい」
そのようなことばかりを考えてしまって、好きで楽しかったはずの競技を楽しめなくなってしまった経験はありませんか?
その結果、監督やスカウト、さらにはチームメイトからの評価は思うように高くならずに、悶々とした気持ちを抱えながら日々過ごしているのではないでしょうか?
監督やスカウトが自分のプレーを見にきてくれたとき、しっかりアピールをして自分の活躍できる場を広げていきたいという思ってしまうのは、どんなアスリートにも起こりうることです。
しかし、アピールをして評価を高めたいという気持ちが強すぎたことで、好きな競技を楽しむことができずに、評価されないという現実を生み出していたとしたらいかがでしょうか?
一方で、好きな競技を全力で楽しんだ結果、いい評価をしてもらえたとしたらいかがでしょうか?
実際に私が関わるアスリートでも、評価に対しての捉え方が変わったことで、競技人生が好転した選手が多くいます。
周囲の評価ばかりを気にして、いつも苦しそうな選手
スポーツメンタルコーチとして多くのアスリートとお会いする機会があるのですが、ある選手はまさしく評価ばかり気にしてしまうような選手でした。
その選手と会うたびに感じることは、競技をすることが苦行のようなものになっているということです。
常に誰かからの評価を気にしてしまい、その評価を得るために競技をする。
言い方を変えてしまえば、誰かに評価されるまで自分自身を認めることができないようなもの。
競技人生の中で評価されないと自分自身を認められないというのは、とても苦しい競技人生となってしまうでしょう。
だからこそ、今一度、競技を続けている理由を思い返してほしいのです。
評価されることを目的にすると、競技が楽しくなくなる
そもそも皆さんは、どうして競技を続けているのでしょうか?
「プロになりたいから」、「世界チャンピオンになりたいから」、「日本一になりたいから」、「全国大会に出たいから」、「スタメンになりたいから」などといった夢や目標を実現するために、日々競技と向き合っているのだと思います。
では、どうしてきつい練習や苦しい練習をしてまで、それらの夢や目標を実現したいのか。
それは、その競技をすることが、心から好きで楽しいからなのではないでしょうか?
アスリートの皆さんは好きな競技を楽しみたいという目的を果たすために、それらの夢や目標を実現するための努力を重ねているはずです。
しかし、評価されることを目的にした結果、評価してくれる人が求めているような選手になろうとします。
そして、普段の練習でも、「こんな選手の方が評価されるから」ということを軸に、すべてが評価されるための練習へと変わってしまうのです。
さらに競技を楽しむためには、どんな成長が必要か
ここで大切にしたい視点が、もっと競技を楽しむために、どんな成長をしていくかということです。
なぜなら、「プロになりたい・世界チャンピオンになりたい・日本一になりたい・全国大会に出たい・スタメンになりたい」というのは、すべて好きな競技を楽しむために選んだ手段の一つだからです。
だからこそ、その手段を遂行していくためにも、日々成長していく必要があります。
そして、その成長こそが、本来目を向けるべきところであって、その積み重ねた日々が、自分自身の描く未来の実現へと近づけていきます。
「この好きな競技をもっと楽しむために、どんな成長をしていきますか?」
「どんな成長をすることができたら、その競技がもっと楽しくなりますか?」
アスリートの皆さんには、もっと競技を楽しむための成長に向き合っていただきたいのです。
評価は後からついてくる
とはいっても評価されないと、「プロ選手として契約してもらえない」、「チームで試合に出られない」、「所属チームが決まらない」などといった問題が発生することは間違いありません。
しかし、ここで考えてもらいたいのが、いくら評価されるために頑張ってきたとしても、他者からの評価を自分自身の思うようにコントロールすることが可能なのかという点についてです。
皆さんは、これまでの競技人生を振り返ってみたとき、個人的には納得のいくプレーができたのに、思うような評価をされなかったという経験をされた方も多いかと思います。
つまるところ、他者からの評価をコントロールすることはできないのです。
だとしたら、評価されることのために、日々競技をしていくということはどうなのでしょうか?
本来評価というものは、自分自身が描く未来に向かって日々成長していく中で、後からついてくるものです。
もっと競技を楽しむために、理想とする未来があって、そのための成長を日々重ねていく。
その過程の中で、評価は自然と生まれてくるのです。
さらに競技を楽しむために、成長し続けていくことが大切
「皆さんは好きな競技を心から楽しむことはできていますか?」
「もっと競技を楽しむために、描いている理想の自分はいますか?」
「理想の自分になるための成長に対して、しっかり目を向けることはできていますか?」
競技をもっと楽しむために、なりたい理想の自分がいて、そのために成長し続ける日々がある。
そのことを忘れずにいてください。
しかし、「理想の自分に本当に近づいているのか」、「そのための成長を重ねられているのか」という気持ちに不安になることもあるかもしれません。
だからこそ、理想の自分に近づいていることを感じられるような成長を、しっかり見つけられるかが大切です。
そのような成長とはどんな成長なのかについて知りたいアスリートは、是非とも体験メンタルコーチングを受けてみてください。