習慣化できずにやる気がなくなってしまう。小さな目標を達成していくことが大切な理由。

「目標を毎日立てるけど、なかなか達成できてない…」

「自分で立てた目標すらもやり切れないのか…」

「始めたのはいいけど、全部中途半端になってる…」

毎日目標を立てて、その目標に向かって競技に取り組むアスリートはたくさんいると思います。

しかし、自分で立てたはずの目標なのに、「なかなか達成することができていない」、というアスリートも少なくありません。

もっと成長するために毎日目標を立てているのに、「自分で立てた目標すらもやり切れないのか…」、「何か始めても全部中途半端…」と、自信がどんどん下がったり、習慣化ができないと悩んでしまった経験はありませんか?

このような状況になっているアスリートは意外と多くいます。

実際に私のもとに来てくれるアスリートから、“なかなか自分で決めたことが続かなかったり、毎日目標を立ててもやり切れずに終わってしまう”ような相談をされることもあります。

せっかく毎日目標を立てて競技と向き合おうとしているのに、それをきっかけに自信がなくなったり、やる気が起こらなくなっては本末転倒です。

今回は、「毎日立ててる目標をやり切れない、何か始めても習慣にならない」その悩みを克服する何かきっかけになったらと思い、このコラムを書きます。

目次

毎日目標を立てても達成できずに終わってしまう

「もっと成長したい」

「もっと上手くなりたい」

「もっと夢や目標に近づきたい」

本気で競技に取り組むアスリートほど、「もっと〇〇たい」という想いを抱いてしまうことがあります。

しかし、「もっと」という気持ちが強いことで、その日に立てる目標が大き過ぎてしまったり、いきなりハードルの高いことを習慣にしようとするケースは多くあります。

皆さんも、せっかく前向きな気持ちで目標を立てたり、新たなことを習慣にしようとしているのに、なかなか上手くいかずにネガティブになってしまうことはないでしょうか?

目標達成できない日々によるメンタルへの悪影響

毎日立てる目標を達成できないことで、自己効力感が下がったり、やる気か出なかったりと、メンタルに悪影響を与えてしまうことがあります。

一方で、毎日目標を達成することでやる気が持続し、習慣化に繋がることもあります。

だからこそ、日々の中で立てる目標の大きさが大切になってくるのです。

もしこのまま、毎日の目標をやり切れず、何か新しく始めたことも続かないような日々になってしまったら、どんな競技人生になっていくでしょうか?

小さな目標を毎日達成すること

実は、毎日目標を達成することで、やる気が持続し、習慣化に繋がるというのは、科学的な視点から見ても証明されているのです。

そのためにも、やる気物質であるドーパミンをどうやって引き出すかがポイントになってきます。

そこで、小さな目標を達成し、成功体験を重ねることが大切になります。

実際に、私がサポートしているアスリートには、「毎日小さな目標を達成する」ことを大切にしてもらっています。

【スポーツメンタルメモ】

  • 目標を達成すると脳内でドーパミンが分泌される。ドーパミンは「快感」や「やる気」に関与する神経伝達物質で、達成感を得ることで脳はその行動を「良いこと」として認識し、さらなる行動への動機づけになる。習慣をつくることにも繋がる。
  • 心理学者Elliotらの研究(1999年)では、達成感のある小さな成功体験が、次の行動へのモチベーションを促進するメカニズムが分析されている。具体的には、達成感が脳内の快感系にプラスの影響を与え、持続的な努力を引き出すことが示された。

大きな目標ばかり立てるある選手の話

これまで私がお会いしたことのある選手の中で、「新しいことを始めても続かない」、「なんてダメな選手なんだろう」と悩み、自分がやっていることに自信が持てない選手がいました。

さらに話を聴いていくと「初めのうちは頑張ろうと思って続けるのだけど、長くは続かない」とのことでした。

最初のうちはやれるけど、長くは続かない。

こういった経験をしたことのある選手も多いかと思います。

実はそういった選手ほど、毎日大きすぎる目標を立てていたり、いきなりハードルの高いことを続けようとしているケースが多いです。

だからこそ、その選手にあった日々の目標が必要になるのです。

小さなことをコツコツと

競技レベルが高くなればなるほど、目に見えて分かるような成長や変化は少なくなっていきます。

しかし、何かしら成長している感覚を得たいが故に、毎日大きな目標を立ててしまい、その結果、毎日立てた大きな目標を達成できず、自信を失なってしまう。

せっかく競技レベルを高めたいという想いがあるのに、その想いよって自信を失うきっかけになってしまうのは残念なことです。

だからこそ、小さな目標を達成し続ける毎日を大切にしたいのです。

もし、毎日立てている目標が、実は自分自身の成長を止めている原因だとしたらいかがでしょうか?

小さな目標を達成し続ける仕組みをつくる

アスリートとして、夢や目標を実現するためには、毎日大きな目標を立てるよりも、小さな目標を毎日達成し続けることの方が大切です。

それによって、脳からドーパミンが分泌されてやる気が高まり、習慣化に繋がっていきます。

競技を始めた人がいきなりプロ選手になれる訳ではないのと同じで、1だったものが急に10になることはありません。

だからこそ、日々競技に取り組む中で、小さな目標を達成続けることが大切になるのです。

しかし、目標の立て方やどうやって続けていくのかまでを教えてくれる人は少ないです。

私が提供しているスポーツメンタルコーチングでは、正しい目標の立て方や、毎日立てた目標を継続させていくための仕組みなどをうまく使って、アスリートが望む未来を現実にできるようにサポートしています。

もし、これまでなかなか続かなかったことが習慣になり、毎日達成感を感じられるような競技人生を歩むことができたらいかがでしょうか?

「毎日達成感を感じたい、習慣化できるようになりたい」という方は、是非一度、体験メンタルコーチングを受けてみてください。

スポーツメンタルコーチ加藤優輝
Deportare Design代表
Deportare Design代表。6歳から22歳までプロサッカー選手を目指していたが、燃え尽き症候群により競技を嫌いになり、結果プロになれずに現役引退。 その後、人命に関われる仕事に魅力を感じ、消防士になる。 消防士として社会貢献していく中で、夢や目標に向かっている人をサポートしたいという思いが沸き起こり消防を退職。 退職後、自分自身が燃え尽き症候群になってしまった原因を解明すべく、脳と心の仕組み・スポーツ科学、EQなどについて学ぶ。 その後、サッカー元日本代表でもあるカレンロバートの専属サポート。現在は、プロ野球選手(NPB)やプロサッカー選手(Jリーグ)、プロサーファー、プロゴルファー、実業団選手を始めとする、トップアスリートから本気でプロを目指すアスリートを中心にメンタルのサポートをしている。 すべての人が自分自身の可能性を信じて生きていける社会にすることが人生のテーマ。
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