試合前だけじゃない。整えることがアスリートを強くする理由

多くの選手は、整えることをこう考えています。
試合に勝つために整える。
緊張をなくすために整える。
良い状態を作るために整える。

でも、もし試合に勝てなかったら。
もし緊張が消えなかったら。
その整えは意味がなかったことになるのでしょうか。

私は、そうは思いません。

整えることは、本来、良い状態を作ることではありません。
今の自分を、そのまま受け取れる状態に戻ることです。

緊張している自分。
不安を感じている自分。
調子がいまいちな自分。

それをダメだと排除するのではなく、
「今はこうなんだな」と受け取れる状態。
それが、整っているということです。

勝つために整えようとすると、心に条件が生まれます。
落ち着いていなければいけない。
自信がなければいけない。
前向きでなければいけない。

でも実際は、
落ち着いていなくても勝つときはあるし、
自信がなくても良いプレーは出るし、
不安を抱えたままでも結果が出ることはあります。

問題なのは状態ではなく、
その状態をダメだと思うことです。

だから、うまくいかない瞬間に崩れる。

でも、自分に戻るために整えている選手は違います。
ミスしても、戻れる。
流れが悪くても、慌てない。
緊張していても、戦える。

なぜなら、
「こうでなければならない自分」を作っていないからです。

整えるのは、勝つためじゃない。
結果に振り回されず、自分のプレーを続けるため。

その状態でプレーしている選手が、
結果として一番安定し、強くなっていきます。

あなたはいつ整えていますか。
試合前だけでしょうか。
それとも、何も起きていない日にも整えていますか。

流れが悪くなったとき、
最後に自分を支えるのは、
その日までの整えです。

スポーツメンタルコーチ加藤優輝
Deportare Design代表
Deportare Design代表。6歳から22歳までプロサッカー選手を目指していたが、燃え尽き症候群により競技を嫌いになり、プロになれずに現役引退。 その後、人命に関わる仕事に魅力を感じ、消防士になる。 消防士として社会貢献していく中で、夢や目標に向かっている人をサポートしたいという思いが沸き起こり消防を退職。 退職後、自分自身が燃え尽き症候群になってしまった原因を解明すべく、脳と心の仕組み・スポーツ科学、EQなどについて学ぶ。 その後、サッカー元日本代表でもあるカレンロバートの専属サポート。現在は、プロ野球選手(NPB)やプロサッカー選手(Jリーグ)、プロゴルファー(JLPGA)、プロサーファー(WSL)、実業団選手(日本代表)を始めとする、トップアスリートから本気でプロを目指すアスリートを中心にサポートをしている。

私がスポーツメンタルコーチになった理由

私はプロサッカー選手になるはずだった。小学校のころから夢はサッカー選手。中学生になっても高校生になっても大学生になっても、夢は変わらずサッカー選手。そんな私は、身長170㎝でゴールキーパーをしていた…>>続きはこちらから

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