大事な試合で緊張して力が入らない。緊張と上手く向き合うメンタルとは。

「この日のために、徹底的に準備してきた」

「この日のために、競技を優先にして生活してきた」

「この日のために、苦しい練習も乗り越えてきた」

しかし、それだけの日々を積み重ねてきたはずなのに、大事な試合で緊張してしまい、本来のプレーを発揮することができなかった経験はありませんか?

「体に力が入らない」、「足がフワフワする」、「冷静な判断ができない」

そのようなことを経験したことがる方は、それは緊張が生み出しているものかもしれません。

実際に、私のところに来てくれるアスリートで、緊張を克服したいという悩みを相談をしてくれる選手が多くいます。

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練習では上手くいくのに、試合だと上手くいかない

実は私も、現役選手時代は、練習ではすごくいいパフォーマンスを発揮できるのに、試合だと練習のようなパフォーマンスを思うように発揮できない選手でした。

その理由として挙げられるのは、ズバリ“緊張です。

誰よりも競技を優先して生活してましたし、練習も目的を持ってやっていました。
日々競技と向き合う中で、どんどんパフォーマンスやフィジカルも高くなっているという感覚もありました。

しかし、チームの運命がかかったような大事な試合になると、足がフワフワしてしまい、いつもなら発揮できるパフォーマンスすら満足に発揮できないことがありました。

その度に、「なんでいつものプレーができないんだろう」、「これまでやってきたことは無駄だったのかな」、「次の試合でも満足にプレーできなかったらどうしよう」

といったような悔しい想いや不安で心がいっぱいになっていました。

コントロールできないことばかり意識していた

改めて現役選手時代のことを振り返ってみると、あの頃の私は、コントロールできないことばかりを意識していました。

基本的に試合前はいつも、「絶対に負けたくない」、「活躍して監督にアピールするんだ」、「ライバル選手よりもここで結果を出す」などといった、結果や評価ばかりを気にしていました。

さらには、一定の条件が重なると、「この試合会場好きじゃないんだよな」、「風が強いの嫌だな」、「相手チームは格上で上手い選手ばかりだ」などといった環境や対戦相手のことに対してネガティブになってしまい、本来意識を向けるべきことを疎かにしてしまうことが多くあったのです。

スポーツメンタルコーチの視点で過去の私の状況を考えてみると、これだとなかなか最高のパフォーマンスを発揮することは厳しいだろうなと思ってしまいます。

コントロールできることに意識を向ける

私が実際にサポートしているアスリートたちを見ていると、優勝のかかった大一番で最高のパフォーマンスを発揮したり、絶体絶命の状況で大逆転勝利を収めたりすることが少なくないです。

どんな状況であってもいつも通り、もしくはそれ以上のパフォーマンスを発揮する選手を目の当たりにしてきて、ある共通点があることが分かりました。

それが、コントロールできることに意識を向けているということです。

「いい準備をして最高の状態で試合に臨めるようする」、「自分の普段やっている動きをすることだけに集中する」、「結果・相手・環境はどうにもできないから考えるのをやめる呼吸に意識を向けて今の状況を冷静に観察する」などといった自分の意思で全て自由にコントロールできることだけに意識を向けていたのです。

コントロールできないことをコントロールしようとするから上手くいかなくなってしまうのだと、多くのアスリートがプレーを通じて証明してくれました。

思い込みが緊張を強くする

そもそも、緊張を強くしてしまい、いつものプレーができなくなってしまう理由とはどこにあるのでしょうか。

私が提唱しているスポーツメンタルコーチングでは、アスリート自身の思い込みに原因があるとしています。

人それぞれパフォーマンス発揮にブレーキをかけてしまう思い込みに違いがあるので、一概にこれと決めつけることはできませんが、ここでは「常に試合は勝たないといけない」という思い込みを持っていることにしましょう。

そのような思い込みを持っていれば、もちろんミスは許されないですし、絶対に負けたくないという想いも生まれてきます。

さらには、対戦相手のことも気になり、自分自身のパフォーマンスを阻害する環境的要因も気になってしまいます。

その結果、意識することは常に“結果・対戦相手・環境”などといったコントロールできないことばかりになってしまい、それらが緊張を強める原因となってしまうのです。

つまりアスリートが無意識に抱えている思い込みに気が付かない限り、いつも通りのプレーを発揮することが厳しくなってしまうとも言えます。

だからこそ、自分自身がどんな思い込みを持っているのか、まずは知ることが大切になります。

思い込みを知ることで結果が変わる

では自分自身がどんな思い込みを持っているのかを知るにはどうしたらいいのでしょうか。

実はこの思い込みを自分自身で知るのは、簡単なことではありません。

なぜなら、思い込みはすべて無意識の中に隠れているからです。

だからこそ、その無意識の中にある思い込みを特定するために、私のようなスポーツメンタルコーチという専門家が存在するのです。

私のもとに訪れる多くのアスリートも、この無意識の中にある思い込みが足枷となっていることがほとんどです。

ただ、その足枷となっている思い込みが取り除かれると、本来持っているパフォーマンスを発揮することができ、緊張で悩んでいた試合が楽しくて仕方のないものへと変化していきます。

つまるところ、自分自身の思い込みという足枷を取り除くことが結果を変えるために大切だということです。

しかし、どのアスリートも結果を出すために、思い込みではなく、行動を変えようとして苦労しています。

例えるなら、プロになるために必要とは思えないことを、無理やりやろうとして続かないのと同じです。

だからこそ、思い込みが行動を生み出し、行動が結果を生み出しているということを忘れないでください。

思い込みが変わることで行動が変わり、それに伴い結果も変わります。

「緊張を克服してどんなときでも自分の持っているパフォーマンスを発揮したい」

「自分自身の足枷となっている思い込みを知りたい」

「試合が楽しくて仕方がないと思いたい」

そんな方は、是非とも体験メンタルコーチングを受けてみてください。

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